一級建築士製図試験では、どんなにエスキスやプランニングが上手くいっても、図面の見やすさで評価が落ちることがあります。そこで意外と大事なのが「鉛筆(シャーペン)の濃さ選び」です。
私自身、最初は「濃さなんて大差ないだろう」と軽く考えていました。ところが練習を重ねるうちに、濃さの違いが作図スピードや仕上がりの印象を大きく左右することに気付いたのです。今回は私の経験も交えて、どの鉛筆の濃さがおすすめなのかを解説します。


なぜ濃さが重要なのか?
製図試験の評価基準のひとつに「図面の明確さ」があります。審査する側から見て線が薄すぎたり、かすれていたりすると「読み取りづらい図面」と判断され、減点につながることも。
また、試験時間は6時間半。長時間の作業では手の疲れやすさも考慮する必要があります。濃すぎると手が真っ黒になり、薄すぎると何度もなぞる羽目になる。つまり、濃さは「見やすさ」と「作業効率」の両方を左右する重要な要素なのです。
一般的に使われる鉛筆の濃さ
多くの受験者が使用するのは、シャーペンの 0.7mm芯(B〜2B)。
理由は以下の通りです。
- 0.5mmだと折れやすく、長時間の作図には不向き
- HBやHは線が薄く、審査員に見えにくい
- B〜2Bだと濃さと滑らかさのバランスが良い
製図学校の先生からも「迷ったらBか2B」と指導されることが多い印象です。
私が試した濃さと感想
私は本番までに、HB・B・2B・3Bを試しました。
◆ HB
- 長所:消しやすく、線がシャープ
- 短所:薄すぎて、特に大判の用紙では見えにくい
→ 練習では良いけれど、本番には向かないと感じました。
◆ B
- 長所:程よい濃さで見やすく、手も汚れにくい
- 短所:少し硬さがあり、速く描くと線がかすれることも
→ 平面図や断面図の主要線に使いやすい。
◆ 2B
- 長所:濃くて滑らか、作図スピードが上がる
- 短所:消しにくい、手や用紙が汚れやすい
→ 試験本番では2Bをメインに使用しました。メリハリが出やすく、審査員に伝わりやすい線が引けます。
◆ 3B
- 長所:とにかく濃い、太くて力強い線
- 短所:消しゴムで消しにくく、図面が汚れる
→ 太すぎて使いづらく、本番では全く使いませんでした。
私のおすすめの使い分け
最終的に私が落ち着いたのは、2Bをメイン、Bをサブという組み合わせです。
- 2B:平面図・断面図・立面図など、主要線や輪郭線
- B:文字、寸法線、細かい補助線
この使い分けをすると、図面全体にメリハリが出て「読みやすい図面」になります。特に寸法線を2Bで書くと太すぎてゴチャゴチャするので、Bでサラッと書くのがおすすめです。
鉛筆?シャーペン?
私は0.7mmのシャーペンを選びました。
理由は以下の通りです。
- 芯を削る手間が不要で、時間ロスがない
- 芯が太いので折れにくい
- 長時間でも筆圧が安定する
一方で、昔ながらの製図用鉛筆(ステッドラーや三菱ハイユニ)を使う受験者もいます。確かに鉛筆は線質が柔らかくてきれいですが、削る時間のロスを考えるとシャーペンの方が試験向きだと感じました。
消しやすさも意外と大事
濃さを選ぶときに見落としがちなのが「消しやすさ」。
2B以上になると消しゴムで消しても跡が残りやすく、図面が汚れるリスクがあります。
私は試験直前に「MONO消しゴム」と「練り消し」を両方持参しました。
- 細かい修正はMONO
- 広範囲の修正や軽くトーンを消したいときは練り消し
これで図面の清潔感を保つことができ、本番でも安心でした。
まとめ:本番におすすめの濃さは?
経験者としての結論は、
✅ シャーペン0.7mmの2Bをメイン
✅ 補助的にBを使い分ける
この組み合わせが最もバランスが良いと思います。
HBやHは薄すぎて不安、3B以上は濃すぎて扱いづらい。2Bを中心に据えると「見やすさ」「スピード」「安定感」の3つを両立できます。
試験本番では「図面を丁寧に描く」よりも「読みやすく仕上げる」ことが大事です。濃さを意識して使い分けることで、合格に一歩近づけるはずです。
私も試験前は「鉛筆の濃さなんて些細なこと」と思っていましたが、最終的には合否に直結するくらい重要なポイントでした。ぜひあなたも、自分の手に馴染む濃さを残りの練習で確認してみてください。
努力が必ず実ります。応援しています!

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