一級建築士試験や二級建築士試験の学科試験で欠かせない「法令集」。
多くの受験生が苦労するのがインデックスの貼り方です。単なる付箋と思いきや、貼り方次第で試験中のスピードと正確さが大きく変わります。
私自身も現場監督として働きながら受験勉強をしていたため、時間との戦いでした。そんな中で「いかに法令集を効率よく引けるか」が合否を左右するポイントになったと実感しています。今回は、私が試行錯誤したインデックス活用法を具体的に紹介します。

1. インデックスは「探すため」ではなく「瞬時に飛ぶため」
受験初期の私は、インデックスをただの目印としか考えていませんでした。
「ここに建築基準法の構造規定があるな」と確認する程度。しかし、実際の試験ではそんな悠長なことをしている余裕はありません。
時間制限の中で問題を解くと、数秒の迷いが命取り。インデックスは迷わず即座に目的の条文へ飛ぶためのツールだと痛感しました。
2. 貼る前に全体像を把握する
ありがちな失敗は、いきなりインデックスを貼り始めてしまうことです。私も最初は勢いで貼りまくり、結果としてバラバラで統一感がなくなり、「どこに何があるのか」自分でも分からなくなってしまいました。
おすすめは、まず法令集の目次をしっかり読み込むこと。
主要な章や条文のまとまりを理解してから貼り始めると、無駄がなくスッキリ整理できます。
3. 色分けで直感的に探しやすくする
私はインデックスを分野ごとに色分けしました。例えば:
- 青:建築基準法(用途規制・防火規制など)
- 緑:建築士法
- オレンジ:施工令・告示関係
- 赤:頻出条文(高さ制限や日影規制など)
こうすることで、視覚的に直感で探せるようになり、試験中に「あれ、どこだっけ?」と迷う時間が減りました。

4. インデックスは出っ張りすぎないよう注意
最初の頃、私はインデックスを大きめに貼ってしまいました。その結果、ページがめくりにくい・隣のインデックスと重なって剥がれるなど、散々な失敗をしました。
後で気づいたのは、出っ張りは5mm程度で十分ということ。
小さくても位置が揃っていれば、試験中にすぐ見つけられますし、法令集全体もスッキリして扱いやすくなります。
5. 頻出条文は「2段階インデックス」で補強
特に出題頻度の高い条文(例えば建築基準法第52条の容積率、第56条の日影規制など)は、インデックスの二重貼りをしました。
1段目は通常の分野用インデックス、2段目は目立つ色で「★」マークを付けた小さなインデックス。
こうすることで「大枠の場所」と「ピンポイントの条文」の両方に即アクセスでき、試験本番で大きな武器になりました。
6. 自分の経験談:試験本番での効果
私が一級建築士の学科試験を受けたとき、法規の科目は特に時間との勝負でした。
最初の年はインデックスを中途半端にしか活用できず、「あれ、どのページだっけ…」と探している間に時間が過ぎ、最後の数問が解けませんでした。
翌年、インデックスを徹底的に整理し直したところ、法規の解答時間が約15分短縮できました。
その分、見直しに時間を回せて、結果的に合格につながったのです。
この経験から「インデックスの整理は単なる作業ではなく、得点に直結する勉強の一部」だと確信しました。
7. インデックスは「完成」ではなく「進化」させるもの
初めから完璧なインデックスを作ろうとする必要はありません。
むしろ、過去問や模試を解く中で「この条文をすぐに引きたい」と感じた場所に、後から追加していく方が実戦的です。
私も最初は大まかなインデックスしか付けていませんでしたが、演習を重ねるうちに「ここがよく出るな」と気づいて補強。試験直前には、自分だけのオリジナル法令集に仕上がっていました。
まとめ:インデックスは「第二の頭脳」
法令集は建築士試験において、単なる参考書ではなく戦うための武器です。
インデックスの貼り方ひとつで、試験中のスピードも精度も変わります。
- 目的は「瞬時に飛ぶこと」
- 貼る前に全体像を把握
- 色分けで直感的に探せる工夫
- 出っ張りすぎずコンパクトに
- 頻出条文は二重インデックス
- 実践を通して進化させる
私の経験から言えるのは、インデックス作り自体も立派な勉強だということ。自分の手で作業しながら条文の位置関係を覚えるので、知識の定着にもつながります。
ぜひ皆さんも、自分に合ったインデックス術を見つけて、「使える法令集」に仕上げてください。効率的に活用できれば、試験本番で大きなアドバンテージになりますよ。

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