一級建築士試験の学科対策で避けて通れないのが「法令集の線引き」です。
私自身も最初は「どこを引けばいいのか?」「やりすぎて逆に見づらい」など、かなり迷走しました。今回は、独学でも失敗しない線引きのコツを、私の経験談を交えてお伝えします。
なぜ線引きが重要なのか?
学科試験の「法規」は、ほぼすべての問題が法令集を使って解くことを前提としています。
暗記だけで乗り切ろうとすると、条文の細かい数値や例外規定に必ずつまずきます。そこで頼りになるのが「線引き済みの法令集」。試験本番でも検索スピードを大きく左右します。
ただし、ここで注意が必要です。
線引きは「自分が使いやすい形に仕上げる」ことが大切で、他人のやり方をそのまま真似ても効果が出ない場合があります。
私がやって失敗した線引き
最初の年、私はネットに出回っていた「線引きおすすめリスト」を丸写ししました。
結果どうなったかというと…
- 線を引きすぎて文字が見えにくい
- 色を使い分けすぎて逆に迷う
- ページをめくってもどこに該当条文があるのか探すのに時間がかかる
特に「なんでもかんでも線を引く」のは大失敗でした。法令集は辞書のようなもの。すべての条文に印をつけてしまうと、必要な部分がかえって埋もれてしまうのです。
失敗しないための線引き3つのコツ
1. 線を引くのは「よく出る数値」「例外規定」に絞る
例えば「建ぺい率」「容積率」「高さ制限」などは頻出。
数値が絡む部分は必ずマークしておくと試験中にすぐ引けます。逆に、ほとんど出ない条文や細かすぎる部分は無理に線を引かない方が、ページがすっきりして探しやすくなります。
2. 色は2色までにする
私の場合、最初は赤・青・緑・オレンジとカラフルにしていましたが、試験中に「この色は何の意味だったっけ?」と混乱しました。
最終的には 赤=重要な数値、青=例外規定 の2色に統一。これで一目で判断できるようになりました。
3. インデックス(ふせん)は最低限
市販のインデックスを大量に貼ると、めくる時にひっかかって逆に遅くなります。
私は「建築基準法の主要条文」「都市計画法の用途地域」「建築士法」の3つだけに絞りました。重要な条文は練習中に自然とページ位置を覚えるので、インデックスに頼りすぎない方が結果的に早く開けます。
線引きは勉強の一部だと考える
もう一つ大事なのは、「線引き作業自体が勉強になる」ということです。
ただ線を引くだけでは意味がなく、過去問を解きながら「この条文が出たか」「自分はここでつまずいたか」を確認しながら進めるのがコツです。
私は2年目にこの方法を取り入れました。過去問を解く → 該当条文を確認 → 必要なら線を引く、というサイクルでやると、自然に「どこを引くべきか」が見えてきました。結果、試験本番では迷うことなく条文を探せるようになりました。
独学でもできる効率的な進め方
- 市販の線引きガイドを参考にする
最初のとっかかりには便利。ただし鵜呑みにせず、自分の過去問で出た箇所を優先する。 - 過去問を使って実践演習
解説を読むだけでなく、必ず法令集を開いて確認する習慣をつける。 - 模試でスピードを測る
本番同様に時間を測って条文検索を練習する。線引きの完成度がそのまま得点力に直結する。
私が本番で助かった経験
本試験のとき、法規の問題で「道路斜線制限」の数値を問われました。焦って頭が真っ白になりましたが、法令集の青線とインデックスのおかげで、わずか30秒で該当条文を見つけられました。これがなかったら確実に落としていたと思います。
線引きは「努力の見える形」でもあります。独学だと不安になることも多いですが、手を動かして法令集を仕上げていく過程そのものが、確実に力になります。
まとめ
- 線引きは「数値・例外」に絞る
- 色は2色まで、インデックスも最低限
- 過去問を使って必要な箇所だけ線を引く
独学でも工夫次第で十分戦えます。私自身、1年目は線引きで失敗しましたが、2年目に工夫してからは検索スピードが大幅に上がり、合格につながりました。
これから法令集に取り組む方は、ぜひ「見やすさ」「シンプルさ」を意識して、自分だけの一冊を仕上げてみてください。
👉 次回は「インデックスの貼り方で差がつく!効率重視の法令集活用術」について書こうと思います。

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