一級建築士試験は「最難関国家資格」のひとつ。特に学科試験は範囲が広く、毎年多くの受験者が苦戦します。私自身も仕事をしながらの挑戦でしたが、6か月の独学で合格することができました。この記事では、その学習法を具体的にまとめます。
ポイントは次の3つです。
- 法令集の線引きを徹底
- 過去問10年分を最低3周
- 朝・昼・夜のスキマ時間を最大活用
1. まずは「法令集の線引き」で土台を作る
一級建築士の学科試験の中でも「法規」は合否を大きく左右します。なぜなら、法令集を持ち込み可能だからです。
ただし、持ち込めるからといって安心はできません。ページを探すのに時間がかかれば、試験時間が足りなくなります。ここで重要になるのが 「線引き」=マーキング作業 です。
線引きのポイント
- 試験に頻出する条文・数字・条件を強調
- 複数の条文を関連付けて見つけやすくする
- インデックスシールで瞬時に該当条文へアクセスできるようにする
特に「容積率」「建ぺい率」「高さ制限」など、計算問題に直結する条文は時間短縮のカギです。線引き作業は一見地味ですが、最初の1〜2か月をかけて徹底することで、その後の演習効率が格段に上がります。
2. 過去問10年分を3周する
次に取り組むべきは 過去問演習 です。一級建築士学科試験は過去問の傾向が非常に強く、出題形式や論点もほぼ繰り返されています。
過去問演習の流れ
- 1周目:知識の洗い出し
解けなくても構いません。問題文と選択肢を丁寧に読み、「なぜ正解か」「なぜ不正解か」を必ず確認します。 - 2周目:弱点克服
1周目で間違えた問題を重点的に復習します。同じ問題を間違えないように「理解したつもり」を排除することが大切です。 - 3周目:時間を意識した本番形式
本試験と同じ条件で時間を測りながら解きます。知識だけでなく、解答スピードと集中力 を鍛える目的です。
10年分を3周すると、出題パターンが自然と頭に入り、初見問題にも対応できるようになります。
3. 朝・昼・夜の「スキマ時間」を活用
社会人が6か月で合格するには、まとまった勉強時間を確保するのは難しいです。私もフルタイム勤務だったので、1日2〜3時間をいかに捻出するか が勝負でした。
朝の時間(出勤前)
- 集中力が高い時間帯を「暗記」に使う
- 計画、環境、構造の用語や数値のインプットに最適
昼休み(30分〜1時間)
- 過去問1〜2問を解く
- ノートやアプリで法規の条文確認
- 短時間でも「毎日触れる」ことを意識
夜(寝る前)
- 朝・昼で学んだことを復習
- 間違えた問題を見直して知識を定着
- ベッドに入る直前に「1問だけ」見直すと翌日定着しやすい
休日の使い方
- 平日で学んだ範囲をまとめて復習
- 本番形式の過去問演習を2〜3時間
- 法令集の線引きを微調整
こうした細切れの積み重ねが6か月後に大きな差となります。
4. モチベーション管理と工夫
勉強を継続するには「小さな達成感」を積み重ねるのが大切です。
- 勉強した時間をアプリで可視化
- 1週間単位で「今週は過去問◯年分」と目標を設定
- SNSや仲間と進捗を共有して刺激を受ける
独学は孤独になりがちですが、目に見える成果を作ることでモチベーションを維持できます。
5. 6か月間の学習スケジュール例
1〜2か月目
- 法令集の線引き徹底
- 過去問を1周(知識の全体像を把握)
3〜4か月目
- 過去問2周目(弱点克服)
- 法規条文を繰り返し確認
- 朝・昼・夜の習慣を確立
5〜6か月目
- 過去問3周目(本番形式で演習)
- 模試を受けて時間配分を確認
- 苦手科目を集中補強
まとめ
一級建築士学科試験を6か月で独学合格するためのポイントは、
- 法令集の線引きを徹底する
- 過去問10年分を3周する
- 朝・昼・夜のスキマ時間を活用する
というシンプルな戦略に集約されます。
勉強時間をただ増やすのではなく、「効率」と「継続」を重視することで、短期間でも合格は十分可能です。私自身も最初は不安でしたが、この方法で地道に積み上げた結果、合格を手にすることができました。
これから挑戦する方も、ぜひ自分の生活リズムに取り入れながら実践してみてください。

コメント